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秋が深まる11月。寒い日はもちろん、家事や育児で疲れたとき、仕事の合間にリラックスしたいとき。ほっと一息ティーブレイクしませんか?
紅茶というと、アフタヌーンティーを思い浮かべるかもしれませんが、今回は、もっと手軽に!
2人のプロフェッショナルから、茶葉の選び方やティーバッグのいれ方、さまざまなシーンに合うアレンジレシピなど、紅茶の楽しみ方をご紹介します。皆さんもHave a cup of tea?
<教えていただいた2人のプロフェッショナル>
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茶葉販売店店主 飯白福人さん
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日本紅茶協会認定シニアティーインストラクター
有田由美夏さん
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茶葉の大きさについて知っておこう!
茶葉にはサイズ・形状の違いがあり、大きさを区別する名称があります。
それを知っておけば、自分好みのお茶を見つけやすくなりますよ。代表的な三つがこちら。
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左からOP、BOP、CTC
・OP(オレンジ・ペコー)
実はオレンジは入っていない、大きい茶葉。香り高くストレートで紅茶を飲みというときにおすすめ
・BOP(ブロークン・オレンジ・ペコー)
壊れた、細かい茶葉という意味でオレンジ・ペコ―より茶葉のサイズが小さい。OPとCTCの間の特徴を持つ。
・CTC(クラッシュ・ティアー・カール)
味・渋みが一番強く出る形状。ミルクティー向け。
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飯白流!ティーバッグの基本の淹(い)れ方
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●1つ目のポイント ふたを使う
ティーポットはふたがあり蒸らすことができます。蒸らすことで香り高く味もしっかり出て、香りが逃げる・温度が下がるのを防ぎます。
ティーカップやマグカップで淹れる場合は100円ショップでも手に入るふたなどを利用しましょう。
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●2つ目のポイント 温める
お湯を容器に注ぎ、温ったらお湯を捨てます。ティーバッグ、カップ一杯分の150mlの熱湯を注ぎふたをします。
●3つ目のポイント 3分蒸らす
ふたをして3分、これが飯白流のゴールデンタイム!
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商品によって蒸らす推奨時間は多少変わってくるんですが難しく考えず、カップラーメンを作ることができればおいしい紅茶はいれられるということです。
注ぐ前には、少しムラがあるので、ティーポットを軽くゆすってからカップに注ぎ、ティーバッグの紅茶のできあがり♪
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お家にある材料で!手軽にできるアレンジティーをご紹介!
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●マシュマロシナモンミルクティー
甘いマシュマロ&シナモンフレバーの優しいミルクティー。
優しい甘みで乗せるだけで出来る!朝の目覚めの一杯に。
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<材料>(1杯分)
・ティーバッグ1個、または茶葉ティースプーン大山1杯
・熱湯 … 150ml
・マシュマロ … 適宜(有田さんのおすすめは5個程)
・牛乳 … 30ml程
・シナモンパウダー
<作り方>
1.紅茶を濃いめに淹れる。
※長めに蒸らす。茶葉の量を増やすなど。また、茶葉はミルクティー向きのアッサム、ディンブラ、ケニア等を使うとコクのあるミルクティーになる。
2.牛乳を加えミルクティーにする。
3.お好み量のマシュマロを浮かべ、上からシナモンパウダーをかける。
※マシュマロは大きいものはキッチンハサミなどで切ると溶けやすくなる。
4.そのまま飲めば、少しずつ溶けたマシュマロとシナモンの香りを楽しみながら、かき混ぜて一気に溶かして飲んでも♪
●アップルコンポートティー
りんごを紅茶と合わせやすいようにコンポートに。作り置きしておけばすぐ飲めます♪
デザート代わりや小腹がすいたときの一杯に。受験シーズンのお子さんにもおすすめ。
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<アップルコンポートの作り方>(作りやすい分量)
1.りんご1個をよく洗い、皮つきのまま厚めにいちょう切りにする。
※りんごのシャキシャキした食感を生かし、皮つきで香りよく。
2.耐熱容器に、切ったりんごと、グラニュー糖120g、水70ml、レモンスライス2枚、シナモン1/2本を入れ全体を軽く混ぜる。
3.ラップをして様子を見ながらレンジ(600W)に6~7分かけ、冷えたら清潔な容器に入れ冷蔵保存。ヨーグルトなどに乗せるのもおすすめ♪
<材料>(1杯分)
・ティーバッグ1個、または茶葉中山1杯
・熱湯 … 150ml
・アップルコンポート … お好みの量
<作り方>
1.ホットティーを軽め(抽出時間を短め)に淹れる。
※紅茶の渋みとフルーツの酸味が喧嘩するため、フルーツと合わせるときは、紅茶は軽めに。
2.ティーカップなどにアップルコンポートを好きな量入れ(コンポート液もお好みで)、上から紅茶を注ぐ。
3.スプーンを添えて、コンポートを食べながら紅茶をどうぞ!
●ジンジャーペッパーチャイ
しょうがと黒こしょうが効いた、ピリ辛チャイ。風邪のひき始めや疲れたときに体が温まります。
チューブタイプのしょうがと黒こしょうを使ってお手軽に。
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<材料>(2杯分 ※鍋で煮込んで作るため1杯分より2杯分のほうが作りやすい)
・ティーバッグ2個、または茶葉大山2杯(茶葉の場合はミルクティー向きのアッサム、ケニアなどおすすめ)
・しょうが(チューブタイプ) … 小さじ1/2
・黒こしょう(あらびき) … 小さじ1/4
・水 … 150ml
・牛乳 … 150ml
・練乳 … 少々
・グラニュー糖 … 10g程
<作り方>
1.小さめの鍋に水150ml、しょうが、黒こしょう、ティーバッグを入れ火にかける。
※しょうが、黒こしょう、甘味の量はお好みで調整。
※ティーバッグはあまりかき混ぜると破れて中の茶葉が出てしまうことがあるので注意。
※お好みでクローブやシナモン、カルダモンなどを入れるとより奥深い香り・味わいに。スパイスは、ホールのものを使う直前に潰し、水から出すとよく成分が出ますよ!
2.沸騰したら弱火~中火(吹きこぼれない程度で沸騰状態)で3分。
3.時間が来たら牛乳150mlを加え、沸騰直前まで温める。
4.ティーバッグを取り除き、練乳、グラニュー糖で甘味を付けて出来上がり。
※すりおろしたしょうがを取り除きたければ茶こしを使ってカップに注ぐ。
●甘酒ティー
「飲む点滴」といわれるほど栄養豊富な甘酒とティーの出会い♡
優しい飲み口で和風の味わい。甘酒は米麹のものならノンアルコールでお子さんにも。
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<材料>(1杯分)
・ティーバッグ1個、または茶葉ティースプーン中山1杯
・熱湯 … 150ml
・グラニュー糖 … 5~6g
・甘酒 … 15~30g(甘酒の濃度によってお好みで調整)
・牛乳 … お好みで
<作り方>
1.ホットティーを淹れ、グラニュー糖を溶かしておく。
2.甘酒に(1)のホットティーを少し加えてよく混ぜる。
※最初に少し混ぜるのがポイント!分離せず馴染む。
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3.(1)と(2)を合わせ、お好みで牛乳を加える。
保存ができる!4倍濃縮シロップ
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香りだけでなく、紅茶の渋みもしっかり感じられるシロップ。
パンケーキなどのシロップにもおすすめです♪
<材料>(作りやすい分量)
・熱湯 … 150ml
・ティーバッグ … 4個
・グラニュー糖 … 100g
<作り方>
1.ティーバッグ4個に熱湯150mlで、しっかり蒸らし、濃い茶液を作る。
※蒸らし時間はそれぞれの茶葉に合った推奨蒸らし時間。
2.できた茶液にグラニュー糖100gを溶かして出来上がり。
3.清潔な器に移し、冷蔵庫で保存。早めに使いきりましょう!
※無糖の炭酸水で割ると2層に分かれ見た目もグッド!細目のグラスで氷を使うのがポイント。
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【編集後記】
今回は、二人のプロフェッショナルから紅茶について学びました。飯白さんからは“カップラーメンが作ることができればおいしい紅茶は淹れられる”。有田さんからは“誰かのためにいれるとき、おいしくな~れと思って淹れると、その気持ちも伝わる”というお二人のメッセージが心に残っています。
ちなみに11月1日は「紅茶の日」と日本紅茶協会が定めたそうで、なぜなのか探ってみると…江戸時代の船頭、大黒屋光太夫がロシアに漂着し、1794年11月、ロシア皇帝の茶会に招かれ、外国の正式な場で日本人が初めて紅茶を飲んだ、という逸話からだそうです。
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光太夫が持ち帰ったティーセット
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青い服が光太夫
実は、大黒屋光太夫は三重県鈴鹿市の出身でわたしと同郷なのです。名前だけは小さい頃から聞いたことはありましたが時を経て謎が解けました。
当時はまだ珍しかったであろう紅茶が、今はアフタヌーンティーやティーバッグで日本でも広まっていると知ったら、光太夫さんもびっくりですね。
リポーター 髙橋香央里
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