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Monday, November 13, 2023

自宅で旅気分!?簡単に作れて保存が利く「ご当地料理」レシピ - 読売新聞オンライン

行楽の秋には、お出かけ先でおいしい食べ物と出会って、食欲の秋も楽しみたいもの。行楽や旅行に出かける予定はないという人も、全国各地の郷土色豊かな「ご当地料理」を作って食べてみれば、自宅にいながら、ちょっとした旅気分を味わえるかもしれません。管理栄養士・料理家の渥美まゆ美さんに、簡単に作れて保存も利くご当地料理のレシピを紹介してもらいました。

地域ならではの気候や風土に育まれたご当地料理と言えば、その大半が和食です。渥美さんは「西洋料理と違って脂質が少ない料理が多く、野菜とともに、たんぱく質や炭水化物がしっかり取れるのが和食の良さです。冷蔵庫、冷凍庫で保存するのにも向いていて、加熱してすぐ食べられるので、仕事や育児などで忙しい人にも便利です」と説明します。

紹介してもらった4品もすべて和食。1品目は、名古屋名物「 豆みその煮込みおでん 」です。

【材料(2人分)】
◇具材=大根180グラム(7センチ程度)、厚揚げ60グラム、こんにゃく80グラム、豚バラスライス肉80グラム
◇調味料=液みそ(赤だし)大さじ2.5、和風だし300cc、砂糖60グラム、ショウガ2分の1片

【作り方】
〈1〉大根は2.5センチの輪切りにし、半月に切って鍋に入れ、かぶるくらいの米のとぎ汁(分量外)を入れて火にかける。沸騰したら火を弱めて、20分ほど軟らかくなるまで下ゆでしておく。
〈2〉厚揚げは2等分に切り、湯通ししておく。こんにゃくも湯通しし、三角に切る。豚肉は竹串で縫うようにして、ひだを作りながら刺し、肉の表面の色が変わって脂が適度に抜ける程度に、さっと湯通ししておく。
〈3〉土鍋などの厚手の鍋に調味料を入れて、よく溶いて加熱する。
〈4〉下ごしらえした具材を入れて10~15分ほど弱火で煮る。

「おでんと言えば、さっぱりしただし汁で具材を煮込むイメージが強いかもしれませんが、名古屋では、赤みそ(豆みそ)ベースのわりとこってりしただし汁のおでんが親しまれています。おでんは、具材に味がしっかりしみ込まないとおいしくならないので、自分で作るには意外とハードルが高いのですが、そんなおでんこそ、作り置きに向いている料理です。保存容器に入れて冷蔵庫で保存している間に、具材に味がしみわたり、いっそうおいしく味わえます」

2品目は、秋田の家庭料理「 だまこみそ汁 」。

【材料(2人分)】
◇具材=ごはん200グラム、鶏もも肉2分の1枚、ゴボウ3分の1本、セリ40グラム
◇調味料=みそ大さじ3、だし汁500cc

【作り方】
〈1〉だまこもちを作る。温かいごはんをボウルに入れ、すりこぎなどでごはんの粒を半分ほどつぶす。10等分し、1つずつラップに包み、ぎゅっと握って丸く成形する。
〈2〉鶏もも肉は小さめの一口大に、ゴボウはささがきにする。鍋にだし汁を熱し、鶏もも肉とゴボウを加えて、双方に火が通るまで中火で3~4分煮る。火が通ったら、だまこもちとセリを加えて、みそを溶き、ひと煮立ちさせる。

「うるち米を使って作る『だまこもち』は、秋田の寒い季節には欠かせない食べ物です。鍋に入れて『だまこ鍋』として食べるのが一般的ですが、より手軽に食べられるよう、みそ汁にアレンジしてみました。肉と野菜、それにご飯が一緒に取れるので、栄養の面でも食べ応えの面でも満足のいく一品です。冷蔵庫に保存しておけば、加熱するだけで簡単に食べられるので、忙しい人向けの朝ご飯としてもお勧めです」

3品目は、富山の代表的郷土料理「 ぶり大根 」。

【材料(2人分)】
◇具材=ぶり切り身1切れ(100グラム)、大根80グラム(3センチ程度)、ショウガ5グラム
◇調味料=しょうゆ大さじ1、本みりん大さじ1、酒大さじ1、砂糖大さじ2分の1

【作り方】
〈1〉ぶりは3等分に切って、熱湯をかけて臭みを取り、水けを拭き取る。大根は1.5センチの厚さの半月切りに、ショウガは薄切りにする。
〈2〉耐熱保存容器に大根と水大さじ2(分量外)を入れ、フタをずらしてのせ、電子レンジ(500W)で約3分30秒加熱する。
〈3〉〈2〉にぶり、ショウガ、調味料を加え、味がなじむように、適当な大きさに切ったクッキングシートをかぶせる。フタをずらしてのせ、電子レンジ(500W)で約2分加熱する。

「富山湾で水揚げされる良質なぶりは富山の特産品。冬に旬を迎えるぶりを使ったぶり大根は、代表的な郷土料理です。ただ、大根に味がうまくしみ込まなかったり、ぶりの身が固くなってしまったりと、コツをつかむのが難しい料理でもあります。そこで、あえて電子レンジで煮込む方法をお勧めします。容器内で蒸気が対流して加熱ムラが少なくなるので、味がほどよくしみ込んだ、本格的なぶり大根に仕上がります」

最後の4品目は、宮崎に伝わる「 冷や汁 」。

【材料(2人分)】
◇具材=冷やごはん100~120グラム、ナス(小)2分の1本(30グラム)、青ジソ2枚、すりごま(白)大さじ1、キュウリ4分の1本(25グラム)、木綿豆腐4分の1丁(75グラム)、ミョウガ1個
◇調味料=液みそ大さじ2、冷水300cc

【作り方】
〈1〉キュウリは、薄い輪切りにする。ナスは、幅2ミリの半月切りにし、塩少々(分量外)をふってもみ、水けを絞る。青ジソとミョウガをせん切りにし、水に放して、あくを除く。
〈2〉耐熱ボウルに液みそとすりごまを加え、冷水300cc(1.5カップ)を加えて溶かし、豆腐を粗くくずして加える。
〈3〉器に盛った冷やごはんに〈2〉を注ぎ、〈1〉を載せる。

「元々は、暑くて湿気の多い夏場に手軽に食べられて、夏バテ予防にもなる食事として宮崎の人たちに根づいてきた『ぶっかけご飯』です。もちろん夏だけでなく、一年中おいしく食べられます。あらかじめ具材を切って冷蔵庫に保存しておくと、忙しくて食事を作る時間があまりない時や、作るのが面倒な時などに、冷蔵庫から具材を取り出してサッと作って食べられるので、知っておくと便利な料理の一つでしょう」

(読売新聞メディア局 田中昌義)

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