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Friday, August 21, 2020

サッカー批評「ピッチの焦点」湘南ー名古屋“好ゲームの条件とは” (サッカー批評Web) - Yahoo!ニュース

 スポーツでは不思議なことが起こる。  これまでで最も良い試合をしても勝てないことがあるし、最後の最後で幸運な勝ちを手にすることもある。 「湘南―名古屋」戦の写真  今シーズン、湘南ベルマーレの試合を撮影するのはこれで8試合目だった。ここまで、リーグ戦のホームゲーム全試合と、アウェイの柏レイソル戦、サンフレッチェ広島戦を撮影し、過去7試合の結果は1勝5敗1分。  リーグ戦再開後の試合では、結果以上にその印象が良くなかった。  前半は相手の良さを消すために窮屈に戦い、後半に攻める。  夏場の連戦のためになのか、それとも降格が無くなったシーズンで新たな取り組みを始めたのか、再開後のベルマーレの試合はずっとそういう展開だった。  前半にベルマーレの攻撃を撮影していると、驚くほど枚数が増えなかった。  支配率が低いほど自分たちのペースだったかつてのイタリアのように、それで見事勝利をすればいいのだが、結果は、ビハインドになってからスイッチが入るものの逆転はできず、という試合が続いてしまっていた。  そして、それはどうしても去年後半の苦しい時期を思い起こさせた。  選手の頑張りが伝わりやすい湘南スタイルは、時として、良い内容ながら結果が出ない、という言葉とセットになる。スイッチが入ってからの反撃は、たしかに良い内容に見えるかもしれない。しかし実際には、追いつくために攻めるしかなくなっただけだ。それは決して良い試合とは言えない。

■"良い内容ながら結果が出なかった試合"

 この試合も、どうせ名古屋グランパスが前半に猛攻を見せて、後半にベルマーレが反撃することになる、と思っていた。  しかし、この試合のベルマーレは前半から攻めていた。  チームで最もテクニカルで、スペシャルな選手になりつつある鈴木冬一がベンチスタートになったことは、かえってシンプルに縦に進むという結果をもたらしていた。  得点こそ入らなかったものの、互いに攻撃を繰り出す好ゲームが展開され、それは後半も続いた。 90+2分、マテウスのコーナーキックが齊藤未月のヘッドギアを掠めてゴールに吸い込まれたものの、ベルマーレとしては、これこそまさに"良い内容ながら結果が出なかった試合"だ。  対するグランパスは、最後の最後で幸運を手にした。引き分けが妥当な試合でも勝利を手にする、というのは、上位争いをする中で不可欠なものだ。  両チームにとって、長いシーズンのターニングポイントになり得る試合だった。  スポーツでは不思議なことが起こる。  だからスポーツは面白い。

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August 20, 2020 at 05:01PM
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