ドイツの航空最大手ルフトハンザ航空の監査役会は２７日、独政府が提示した９０億ユーロ（約１兆６６０億円）の救済策受け入れの可否について検討を行ったが、決定を保留した。欧州連合（ＥＵ）が要求する条件が、新型コロナウイルス危機を乗り切る上で足かせになる恐れがあるという。
ルフトハンザは同日の声明で、現段階では救済策の内容を精査していく考えで、承認の是非を問う株主採決を即座には求めないとした。ＥＵは救済策の条件としてドイツでの発着枠放棄を要求しており、ルフトハンザはこの条件を受け入れればフランクフルトやミュンヘンでの同社事業を弱体化する恐れがあると判断した。
ルフトハンザは政府救済策を受け入れた場合の経済的な打撃や経済安定基金への救済金返済、他に考えられるシナリオについて「重点的に分析する必要がある」と説明。取締役会は「なお救済策が支払い能力を維持する唯一の実行可能な選択肢」と考えているという。（ブルームバーグ Ｗｉｌｌｉａｍ Ｗｉｌｋｅｓ、Ｂｉｒｇｉｔ Ｊｅｎｎｅｎ）
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May 29, 2020 at 08:15AM
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独政府の救済受け入れ保留 ルフトハンザ、EU要求条件が足かせに - SankeiBiz
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