2020年05月08日20時32分
新型コロナウイルス感染拡大を受け、無観客で開催されたドイツ１部リーグのボルシアＭＧ―ケルン戦＝３月１１日、ドイツ・メンヘングラートバッハ（ＥＰＡ時事）
【ロンドン時事】サッカーのドイツ・リーグは７日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中断していた１、２部リーグについて、無観客試合として１６日から再開すると発表した。同国政府による規制緩和を受けた判断で、３月に中断した欧州主要リーグでは初めて。コロナ禍に揺れるスポーツ界全体にとっても、今後を占う上で注視される再開となる。
政府の方針によりフランスやオランダが打ち切りに追い込まれる中、ドイツは他の欧州諸国と比べて新型コロナ感染による死者数が少ないという背景があった。さらに、選手やスタッフ全員に対してウイルス検査を実施し、試合当日に会場に入れる人数を大幅に制限するなどの感染防止策を徹底することで、政府からの許可を取り付けた。
リーグのザイフェルト最高経営責任者（ＣＥＯ）は、「テレビ放映権やスポンサー収入を確保するため、なるべく早くリーグ戦を再開することで全クラブの意見が一致していた」と明かす。選手との契約が切れるケースが多い６月末までにシーズンを終わらせたい点も、再開を急いだ理由に挙げた。
それでも、全ては関係者の安全が確保されてこそ。ドイツ国内で新型コロナの状況がこのまま落ち着いてくれる保証はない。「通常のリーグ戦ではない。全員が毎試合、次の試合が行えるかを試されている。日常生活から感染を防ぐ責任はそれぞれにある」とザイフェルト氏。英断は、大きな賭けでもある。 
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May 08, 2020 at 06:37PM
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再開の決断、大きな賭け 安全第一が条件に―ドイツ・サッカー - 時事通信ニュース
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