千葉県野田市の小学4年、栗原心愛（みあ）さん（当時10歳）を2019年1月に虐待して死亡させたとして傷害致死罪などに問われた父勇一郎被告（42）に対する千葉地裁の裁判員裁判は19日に判決が言い渡される。女児は17年11月に学校のアンケートに被告からの暴力を訴えて県柏児童相談所に一時保護されたものの約1カ月半で解除され、祖父母宅で過ごした後、自宅へ戻った。公判で後悔の念を口にした当時の児相職員らの証言をもとに、なぜ女児の命を守ることができなかったのか振り返る。【加藤昌平】
「たたかれたり蹴られたり、夜中に立っていろと言われる」。保護して間もなく女児からそう聞かされた当時の柏児相の児童福祉司は「うそはない」と感じたという。女児にトラウマ反応や心的外傷後ストレス障害（PTSD）があることも検査などで判明した。だが福祉司によると、被告は暴力を「事実無根だ」と否定し、PTSDの説明にも納得しなかった。
福祉司の証言では、17年12月の被告と女児の母親との面談で、母親から「（女児の）症状が落ち着くまで（被告の両親である）祖父母宅で生活する方がいい」と提案を受けたという。福祉司は祖父母が女児の支援者になり得るのならと考え、自宅と同じ野田市内にある祖父母宅を訪問。祖母の女児への印象が良かったことなどから、児相は一時保護を解除し、女児を祖父母宅で生活させることに決めた。一度きりの訪問で決定したが、福祉…
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March 15, 2020 at 09:33AM
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野田虐待死 「女児連れ戻す」と父威圧、保護解除条件守られず 児相職員ら証言 - 毎日新聞 - 毎日新聞
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