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Sunday, March 1, 2020

日本新、男子の活況反映 条件整い記録ラッシュ―東京マラソン - 時事通信

2020年03月01日17時44分

 1キロ当たり2分55~56秒のペースメーカー、推進力を生む厚底シューズ、暑過ぎず寒過ぎない気候―。幾つもの条件が整い、大迫が日本記録を更新した。2018年の東京マラソンで設楽悠が16年ぶりに日本新記録を樹立して以来3度目の日本新。注目のレースは、活気づく日本男子マラソン界を反映した結果になった。
 好記録は大迫だけではない。数年前までは分厚い壁だった2時間7分を高久、上門の2人が突破して6分台に。7分台も7人がマークした。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「大迫君の日本記録よりうれしい。(全体的に)高いレベルになってくれた」と喜んだ。
 陸連は五輪前年度に行っていた従来のマラソン代表選考を東京大会3年前の17年に開始。早期に選手の参加意欲を高めて昨年9月には一発選考の五輪選考会としてMGCを開催した。「緊張感がある中で日本のトップクラスと真剣勝負。あれが成長のきっかけ」と振り返る上門は、今大会で2時間9分27秒の自己記録から大きく飛躍した。「きょう(記録を)出さないと置いていかれると思った」との言葉には、選手間の競争意識が高まっている現状が色濃く表れた。
 五輪で堂々とメダル争いができるほどの手応えはまだないものの、代表選考が選手強化の一助になったのは確かだ。瀬古氏は「今までの選考のやり方だったら、こんなに記録が出せなかったのではないか」と収穫を口にした。

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