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Friday, January 3, 2020

米・イランの緊張、市場のリスク志向を急速冷却-アナリストの見方 - ブルームバーグ

米国がイラン精鋭部隊の司令官を 殺害したことで、世界の金融市場は慎重モードに転じ、さらなる緊張の高まりを警戒している。

  米国株が約10年ぶりの高騰を記録し、大半の資産クラスが好成績を残した2019年とは明らかに異なるムードが、年明けのマーケットに広がった。

UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのビナイ・パンド氏

出所:ブルームバーグ

  金融市場の見通しにどう影響が及ぶのか、アナリストや運用担当者に話を聞いた。

ブラックロック

iシェアーズEMEA戦略責任者ウェイ・リ氏

  「センチメントは24時間で180度転換した。2020年がどのような年になるのか、市場の見方が如実に表れている。ファンダメンタルズは若干改善しており、貿易に関するニュースも良くなってきている一方で、ボラティリティーが一気に高まる現象が多発するだろう」

ソシエテ・ジェネラル

チーフ為替ストラテジストのキット・ジャックス氏

  「注目すべき節目は1ユーロ=120円の水準だ。事態が今以上にエスカレートしない限り、恐らくこの水準は持ちこたえるだろう」

  「ホルムズ海峡で長期化しそうな緊張の度合いを考えれば、原油高騰が長引くというリスクは免れない」

クレディ・アグリコル

G10外為リサーチ&戦略責任者バレンティン・マリノフ氏

  「不運な」タイミングだ。「いまだに米中貿易戦争の不安から抜け出していない世界経済がようやく持ち直すという市場の希望を打ち砕きかねない。中央銀行は対応で出遅れる恐れがあり、もしくは適切なやり方で対応する手段がすでに尽きていることも考えられるため、リスクセンチメントは危うい状況が続くはずだ」

  通貨では円とスイス・フランに「妙味」がある一方、圧迫される可能性のある「リスク相関性のある石油輸入国の通貨」として韓国のウォンを挙げた。

コロンボ・ウェルス

最高投資責任者(CIO)のアルベルト・トッキオ氏

  「マーケットが恐れているのは『手厳しい報復』の側面だろう。米国の外交官に対する報復攻撃を意味している可能性があるからだ。センチメントとポジショニングは恐らく高すぎると思われるため、これを口実に利益を確定することも考えられる」

  「その後は押し目を狙って株式のエクスポージャーを増やすこともあるだろう」

サクソ・キャピタル・マーケッツ

グローバルマクロストラテジストのカイ・ファンピーターセン氏

  「これまでは代理戦争だったが、親イラン勢力と米国による直接対決に進んでいく可能性が出てきた」。「とは言え、イランにどういう行動が可能なのか、結局のところ予想するのは難しい」

  「市場参加者が休暇から完全に復帰するのは来週か1月中旬あたりだ。流動性の低さが下向きの過剰反応を引き起こすことはあり得る」

  「米兵を帰国させると繰り返していたトランプ氏の発言は何だったのか」

みずほ銀行

アジア外国為替シニアストラテジストの張建泰氏

  「リスクオンのセンチメントが反転し、アジア通貨への圧迫が続くだろう」

  「新年入りしたばかりで流動性が落ちているため、動きが増幅される可能性がある」

Haven yen and gold gain as U.S. air strike spurs investor caution

原題: Ten Strategists on What U.S.-Iran Escalation Means for Markets(抜粋)

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