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Thursday, January 2, 2020

NY市場サマリー(2日) - ロイター (Reuters Japan)

[2日 ロイター] - <為替> ドル指数.DXYが0.46%上昇し、6カ月ぶり安値水準から回復した。

軟調な独英経済指標を背景にユーロやポンドが下落し、安全資産であるドルへの買いが広がった。米中間の緊張緩和や世界的な成長見通しの高まりを背景にドルが軟化した昨年12月の流れに逆行する展開となった。

マッコーリー・グループのグローバル金利・通貨ストラテジスト、ティエリー・ウィズマン氏は「12月のドル安トレンドがやや崩れたようだ」と指摘。「欧州と英国の経済指標は好印象をもたらすものではなく、2020年の欧州および英国の経済成長が良好ではないかもしれないとの懸念が数週間ぶりに再燃した」と述べた。

IHSマークイット/CIPSが2日発表した2019年12月の英製造業購買担当者景気指数(PMI)は生産を示す指数が12年7月以来の低水準となったほか、12月のドイツ製造業PMI改定値は11月から低下し、景況拡大と悪化の節目である50を12カ月連続で下回った。[nL4N29725R][nL4N297249]

ユーロ/ドルEUR=は0.39%安の1.117ドル。昨年末は8月初旬以来の高値を付けていた。ポンド/ドルGBP=は0.87%安の1.314ドル。

ただドル高は長くは続かないと、前出のウィズマン氏は言及。「2020年は主要通貨に対して依然ドル安傾向にあるだろう。世界経済の再成長がドル以外の地域に恩恵をもたらすとの見方が背景にある」と語った。

<債券> 年明けの閑散相場の中、米債利回りが低下した。

中国人民銀行(中央銀行)が1日、市中銀行から強制的に預かる資金の比率を示す預金準備率を0.5ポイント引き下げると発表したが、米債相場への影響は限られた。[nL4N29702Q]

年明け2日の取引は市場参加者が少なく低調。だが、3日には12月米ISM製造業景気指数の発表が予定されており、第1段階の米中通商合意後に改善がみられるかどうかを示す指標として「市場参加者が注目している」(ジェフリーズの金融市場エコノミスト、トム・シモンズ氏)という。

終盤の10年債利回りUS10YT=RRは1.88%。11月7日に達した3カ月ぶり高水準の1.97%を下回る水準で推移した。ただ12月初旬の1.69%や9月3日に付けた3年ぶりの低水準である1.43%は上回って推移している。

2年債と10年債の利回り差US2US10=TWEBは昨年末に付けた18年10月以来の高水準である36ベーシスポイント(bp)をやや下回る水準で推移した。

<株式> ダウ平均株価.DJIが330ドル値上がりするなど、主要株価指数が揃って最高値を更新した。米中対立の緩和や世界経済見通し改善への期待に加え、中国の金融緩和が買いを後押しした。

中国人民銀行(中央銀行)は1日、預金準備率を0.5ポイント引き下げると発表した。適用は6日からで、流動性は8000億元(1149億ドル)増加する。[nL4N29702Q]

S&P総合500種指数.SPXの最高値更新は過去14営業日で11回目。ダウは約1カ月ぶり、ナスダック総合指数.IXICは約3カ月ぶりの大幅な値上がりになった。

インバーネス・カウンセル(ニューヨーク)の首席投資ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「中国の金融緩和をはやした。米中の通商合意も値上がりの背景にある」と述べた。

こうした中、市場では株高の継続を懸念する声も聞かれる。キャンター・フィッツジェラルド(ニューヨーク)の首席市場ストラテジスト、ピーター・チェキーニ氏は、景気回復が期待はずれだったり、米中の貿易摩擦が再燃した場合、米国株には売りが出やすくなると指摘。「大型株は(期待が)完全に織り込まれており、様々なリスクを考慮するとかなり買われ過ぎの状態だ」と述べた。

週間の新規失業保険申請件数が前週比2000件改善したことも市場心理を押し上げた。[nL4N29724F]

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.74対1の比率で上回った。ナスダックでも1.41対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は76億1000万株。直近20営業日の平均68億5000万株を上回った。

<金先物> 7営業日続伸した。中心限月2月物の清算値は前営業日比5.00ドル(0.3 3%)高の1オンス=1528.10ドル。前営業日に続き、中心限月ベースで9月24 日以来約3カ月ぶりの高値となった。

外国為替市場で朝方にドル売り・ユーロ買いが優勢となった場面では、ドル建てで取引される金の割安感に着目した買いが活発化。相場は一時1534.00ドルまで上昇した。買い一巡後は利益確定の売りが出て上げ幅を削ったが、地合いは堅調。史上最高値圏にある現在の米株価水準は持続可能ではないとの懐疑的な見方がある上、米中貿易協議の行方について不確実性に対する警戒感も根強く、「安全資産」としての金需要は底堅かった。金塊現物相場は午後1時46分現在、5.850ドル高の1526.195ドル。

<米原油先物> 根強い米中貿易協議の進展期待などを背景に買われ、3営業日ぶりに反発した。

米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値は前営業日比0.12ドル(0.20%)高の1バレル=61.18ドル。3月物は0.18ドル高の60.95ドルとなった。朝方の原油相場は堅調に推移。米中貿易協議の先行きに楽観的な見方が広がっているほか、中国人民銀行(中央銀行)が新たな景気刺激策を発表したことを受けて、世界的なエネルギー需要の減退に対する警戒感が後退した。また、米イラン間の緊張の高まりも原油買いを支えた。さらに、米石油協会(API)が31日に発表した統計で、最新週の国内原油在庫が前週比780万バレル減と、大幅な取り崩しとなったことも支援材料だった。ただ、外国為替市場ではドルが対ユーロで上昇。ドル建てで取引される原油に割高感が生じたことから、相場はマイナス圏に沈む場面もあった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 108.57/108.58 JPY22H=

始値 108.77 JPY=

高値 108.8

安値 108.22

ユーロ/ドル NY終値 1.1170/1.1174 EUR22H=

始値 1.1183 EUR=

高値 1.1202

安値 1.1164

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 101*00.00 2.3283% US30YT=RR

前営業日終値 99*30.50 2.3770%

10年債(指標銘柄) 17時04分 98*27.50 1.8771% US10YT=RR

前営業日終値 98*18.00 1.9100%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*12.75 1.6665% US5YT=RR

前営業日終値 100*10.25 1.6830%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*03.38 1.5710% US2YT=RR

前営業日終値 100*04.00 1.5610%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 28868.80 +330.36 +1.16 .DJI

前営業日終値 28538.44

ナスダック総合 9092.19 +119.59 +1.33 .IXIC

前営業日終値 8972.60

S&P総合500種 3257.85 +27.07 +0.84 .SPX

前営業日終値 3230.78

COMEX金 2月限 1528.1 +5.0 GCv1<0#GC:>

前営業日終値 1523.1

COMEX銀 3月限 1804.6 +12.5 SIv1<0#SI:>

前営業日終値 1792.1

北海ブレント 3月限 66.25 +0.25 LCOc1<0#LCO:>

前営業日終値 66.00

米WTI先物 2月限 61.18 +0.12 CLc1<0#CL:>

前営業日終値 61.06

CRB商品指数 185.5335 ‐0.2535 .TRCCRB

前営業日終値 185.7870

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