［上海 ２４日 ロイター］ - 上海外国為替市場の人民元相場は上昇。トランプ米大統領がバイデン次期政権への移行プロセスを開始することを一般調達局（ＧＳＡ）に許可したとのニュースが買い材料で、米中関係改善への期待も市場心理の好転を支えた。
市場関係者によると、投資家はバイデン氏の大統領就任後は米国の対中外交・通商政策を巡る不透明感が低下すると見込んでいるという。
トランプ大統領はＧＳＡによるバイデン次期政権への移行業務開始を認めたが、大統領選の結果を覆すため、法廷闘争を続ける姿勢も改めて示した。
取引開始前に発表された元の対ドル基準値（中間値）は６．５８０９元で、１週間ぶりの元安水準。前日の基準値（６．５７１９元）よりも元安だった。
上海市場のスポット元は６．５７８０元で開始し、中盤時点で６．５８２９元と、前日終値比２１ポイント元高。
スコシアバンクの為替ストラテジストはリポートで「米ドル／人民元は米中関係を巡る懸念で一時的に調整したが、６．５０元の水準に向けて再び下落するとみられる」とした。
ただ、市場関係者によると、米国では感謝祭の祝日が控えていることから、慎重ムードの中、元は小幅な値動きとなった。
アナリストの多くはコロナ危機からの中国経済の回復継続が一段の元支援材料になると予想する。
ゴールドマン・サックスはリポートで「景気回復が順調に進んでいるとみられる中、政策当局者は元の上昇を安心して容認してきた」と指摘。今後１年にペースが鈍りながらも元の上昇トレンドが継続すると予想、中国の今年の実質経済成長率はで約２％となり、主要経済国で唯一、プラス成長を達成すると見込む。
オフショア人民元は中盤時点で６．５７６８元。
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November 24, 2020 at 01:03PM
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上海外為市場＝元は上昇、トランプ氏の政権移行業務承認で - ロイター
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