アップルは11月18日、App Storeでのアプリ内課金にかかる通常30%の手数料を、小規模な開発者に対しては15%に減額すると発表した。 このことはスポティファイ、マッチグループ、エピック・ゲームズなどの大手開発者を激怒させた。これらの企業は30%の手数料を巡ってアップルと争っており、独占力を乱用していると非難してきたからだ。 エピック・ゲームズのティム・スウィーニーCEOはこの動きを「対立と征服のための皮肉な策略」と呼んだ。 スポティファイはアップルの対応について「いい加減で気まぐれなもの」と声明で述べた。 手数料を巡って開発者と争っているアップル(Apple)の最新の動きが、最大の敵であるスポティファイ(Spotify)、マッチグループ(Match Group)、エピック・ゲームズ(Epic Games)を激怒させた。 アップルは11月18日、アプリ内課金に対する販売手数料率を30%から15%に削減すると発表した。ただし、その対象となるのは小規模な開発者だけだ。 自社アプリによる収益が、過去1年間で100万ドル(約1億400万円)以下の開発者だけが、手数料削減の対象となる。つまり、最も声高にアップルを批判してきた音楽配信のスポティファイ(Spotify)、人気ゲーム「フォートナイト(Fortnite)」のエピック・ゲームズ(Epic Games)、デートアプリ「ティンダー(Tinder)」のマッチ・グループ(Match Group)はその対象とならないということだ。これらの企業はこのニュースに対して怒りを露わにした。 「アップルの反競争的な行為は、すべてのiOSアプリ開発者を脅かしており、今回の新たな動きは、App Storeのポリシーがいい加減で気まぐれなものであることを証明している」と、スポティファイは声明で述べた。 App Storeでの販売手数料率を巡って、アップルとアプリ開発者は、1年以上にわたって戦いを続けており、アップルは独占禁止法違反の疑いで厳しく取り調べられてきた。 スポティファイは2019年3月、アップルが高い手数料でスポティファイのアプリの価格を引き上げさせておきながら、競合サービスであるApple Musicを立ち上げたのは反競争的だとして、独占禁止法違反の申し立てを行った。 この申し立てにより、欧州連合(EU)はApp Storeの調査を開始することになった。 「規制当局が、上辺を取り繕うアップルに惑わされることなく、消費者の選択肢を守り、公正な競争を確実なものとし、誰にとっても平等な競争の場を作るために、迅速に行動することを願う」とスポティファイは付け加えた。 マッチ・グループも同様の声明を発表し、「アップルが反競争的で独占的であることを示す証拠が、これ以上必要だろうか」と述べた。 「アプリで100万ドル以上の収益を得ることに成功すると、手数料は勝手に倍増される。それによってスタートアップは成長が困難になってしまう」 エピック・ゲームズのティム・スウィーニー(Tim Sweeney)CEOは、11月18日に開催されたディールブックのバーチャルカンファレンスでこのニュースを取り上げ、小規模な開発者にとっては「すばらしい」ことだが、消費者にとってはよくないことだと述べた。 調査会社のセンサータワーがニューヨーク・タイムズに提供したデータによると、今回の手数料の削減は、App Storeのアプリの98%が対象となるが、これらのアプリは2019年におけるApp Storeの収益全体の5%しか占めていないという。 「App Storeでの取引の95%は、大企業が作ったアプリによるものであり、消費者にとっていいことだとは言えない。95%の取引における手数料は今も30%であり、その負担は消費者へ向かうことになるからだ」とスウィーニーは述べた。 「ある意味、小規模な開発者にとっては本当にすばらしい進歩的な改善であるが、対立と征服のための皮肉な策略でもある」とスウィーニーは付け加え、アップルがアマゾン(Amazon)に対して30%の手数料を特別に免除したという事実を指摘した。 「(アップルは)苦情を減らすことで、手数料の問題からいつまでも逃げ続けたいと考えている。だが我々は決して、そのような策略には引っかからない」 エピック・ゲームズが「フォートナイト」の決済をアップルのシステムを介さずにできるようにしたところ、アップルは2020年8月に同ゲームをApp Storeから削除し、両社は法廷闘争に突入した。11月18日のカンファレンスでスウィーニーは何度もエピック・ゲームズの行動を公民権闘争になぞらえた。 小規模開発者もアップルの動きを批判している。「マキャベリはアップルのことを誇りに思うだろう」と、アプリ開発会社ベースキャンプ(Basecamp)のデイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン(David Heinemeier Hansson)CTO(最高技術責任者)はツイートした。同社では6月に、有料電子メールサービス「Hey」でのアプリ内課金を巡って、アップルと争っていた。 「時価総額2兆ドル(約207億円)の企業となったアップルは、App Storeの競合企業を条件付きの慈善的な譲歩で分断しようとしており、100万ドル以上を稼ぐあらゆる開発者を、貪欲で、常により多くを求める存在としてみなしている」とハンソンは述べている。 [原文:'A cynical ploy to divide and conquer': Apple's big App Store fee cut enraged its biggest adversaries in its developer war, including Spotify and Epic Games] (翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)
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November 25, 2020 at 06:10AM
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アップルがApp Store手数料を条件付きで減額…エピックとスポティファイが激怒(BUSINESS INSIDER JAPAN) - Yahoo!ニュース
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