- 2020/06/11
- MotorFan編集部
ヴィッツ改めヤリスとなったトヨタのコンパクトカー。TNGAのGA-Bプラットフォームに新世代のエンジン+ハイブリッドシステムを搭載したヤリスのHYBRIDモデルにモータリングライターの世良耕太が試乗。同一条件で測定してきた燃費で、ヤリスHYBRIDは圧倒的な数値をたたき出した。
TEXT & PHOTO◎世良耕太(SERA Kota)
ヤリス・ハイブリッドの燃費の良さは驚異的だ
走行距離は83.3kmで、車載燃費計が示す区間燃費は37.7km/ℓだった。わずか2.2ℓのレギュラーガソリンで箱根の近くまで来たことになる。大観山まで上がって降り、「ターンパイク入口」交差点で燃費計をリセット。ここから小田厚を厚木ICまで32km走り、燃費を確認するのがいつものパターンだ。平均車速は70km/h近くになる。
過去に計測したトヨタ・プリウスAプレミアム・ツーリングセレクション(車重1390kg)は28.0km/ ℓ、トヨタ・プリウスPHV Aプレミアム(車重1530kg)は36.0km/ ℓだった。標高1015mの大観山から降りてくるので、燃費計をリセットした時点でバッテリーはフル充電状態(下り坂の途中、バッテリーがフルになるとエンジンが始動し、回生ブレーキからエンジンブレーキに切り替わる)になる。バッテリー容量が大きいほどEV走行距離が長くなるため、区間燃費には有利に働く。同じプリウスでも、PHV(プラグインハイブリッド)のほうが燃費に優れるのはそのためだ。
ヤリス・ハイブリッド(試乗車はG、車重1060kg)は往路の燃費が度肝を抜く値だったので「ひょっとしたら」と予感させるものがあったが、厚木ICでメーターを確認したら、44.1km/ ℓを示していた。そんなにサンプル数があるわけではないが、プリウスPHVを抜いて歴代最高である。システムがバグっているわけでは、どうやらないらしい(少し疑いました)。
東名高速上りでは、3車線ある中央を基本に、ときに最も右寄りの車線を走って東京料金所に向かうのがいつものパターンだ。燃費が悪化するのもいつものパターンだが、ヤリス・ハイブリッドも例に漏れず、東京料金所で38.4km/ ℓに数字は下がった。用賀で東名高速を降り、夕方の混雑した一般道を走って都内の職場に戻ったら、燃費は好転して最終的には39.1km/ℓだった(走行距離は84.2km)。いずれにしても、なじみのある数字と違いすぎて、呆然とするばかりである。
減速によるエネルギー回生の機会が多い市街地走行を得意とするのは、トヨタのハイブリッド車の特徴だ。その特徴はWLTCモード燃費にも現れている。中間グレードのGで比較すると、1.5 ℓ 3気筒エンジンを積むヤリスGのWLTCモード燃費(燃料消費率)は21.4km/ ℓで、市街地モードは15.7km/ ℓ、郊外モードは22.6km/ ℓ、高速道路モードは24.1km/hだ。平均車速が上がるほど燃費が良くなっており、これが一般的である。
ところがヤリス・ハイブリッドGはというと、WLTCモード燃費は35.8km/ℓで、市街地モードは36.9km/ℓ、郊外モードは39.8km/ℓ、高速道路モードは33.5 km/ℓとなっている。減速時のエネルギー回生の機会がほとんどない高速道路モードの数値が極端に悪くなっている(といっても、ゆうに30km/ℓオーバーだ)。モード燃費で40km/ℓに近い(ハイブリッドXの郊外モード燃費は40.2km/ℓである)のだから、条件さえそろえばリアルな走りで40km/ℓ台に乗ってもおかしくない。そしてそれを実際に経験し、とてつもなく大きな衝撃を受けた。必殺の一撃を食らった気分である。
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June 11, 2020 at 08:24AM
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トヨタ・ヤリス HYBRID G 条件さえそろえばリアルな走りで40km/ℓ台!「燃費の破壊力に打ちのめされた」 - MotorFan[モーターファン]
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