先週の新興国市場では株が上昇。週間での上げは6月に入り2回目。中央銀行による景気支援措置や米中貿易協議の進展を巡り楽観が広がった。一方でドルが上昇する中、新興国の通貨は大半が値下がり。ブラジルとインドネシア、ロシアでは利下げが実施され、米金融当局は緊急融資プログラムの下で米企業の社債買い入れを開始すると発表した。
19日終了週の主なニュースは以下の通り。
ハイライト:
- 新型コロナウイルス:ブラジルとメキシコは、1日の感染例として過去最多を報告
- 北京市での感染症例が18日、新たに25件確認された。コロナ再拡大以降では少なくとも計183件に達した
- 米国ではテキサス、フロリダ、アリゾナなど一部の州で感染例が 急増
- 米経済:米連邦準備制度理事会(FRB)は、緊急融資プログラムの1つである「セカンダリーマーケット・コーポレートクレジットファシリティー(SMCCF)」の下で米企業の 社債買い入れを開始すると発表。SMCCFでこれまでに買い入れたのは、上場投資信託(ETF)のみだった
- 米中関係:ポンペオ米国務長官は、中国外交担当トップと今週会談した際、中国側が米中貿易協議の第一段階合意の下で交わした約束を全て守る考えを あらためて示したことを明らかにした
- ブラジル中央銀行は、 政策金利を0.75ポイント引き下げて過去最低の2.25%とした。新型コロナの感染拡大で国内の需要が縮小するとともに、今年と来年のインフレ期待が低下している
- 北朝鮮は、開城工業団地内にある南北共同連絡事務所を 爆破。金剛山観光地区と開城工業団地に 軍部隊を展開すると表明した
- インドネシア中銀は、政策金利 引き下げを発表した。3カ月ぶりの利下げに踏み切るとともに、国内総生産(GDP)成長率予想も引き下げた
- ロシア中銀は、政策金利の 引き下げを発表した。深刻なリセッション(景気後退)に向かう経済をてこ入れするため、5年間で最大の利下げに踏み切るとともに追加利下げも示唆した
資産別指数 | 週間 |
---|---|
MSCI新興市場指数 | +1.5% |
MSCI新興国通貨指数 | -0.4% |
ブルームバーグ・バークレイズ新興市場の自国通貨建て国債指数 | -0.4% |
アジア:
- 中国は7月末までに1兆元(約15兆円)相当の特別国債を発行する。調達した資金は新型コロナウイルス感染拡大による影響への対応に使用するという。事情に詳しい関係者が明らかにした
- フィッチ・レーティングスはインドの 格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。新型コロナ感染拡大で成長見通しが悪化したほか、巨額の公的債務に伴う課題が増えたためだとしている
- 台湾の中央銀行は、予想に反し政策金利を 据え置いた。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が経済に及ぼす影響が悪化しつつあるとの懸念が広がっているが、利下げを見送った
EMEA:
- ロシアは原油価格について、1バレル=50ドル付近が適切だと考えている。これは、政府の財政面でのニーズを満たすと同時に、消費者にとって問題とならない水準
- 中国の習近平国家主席は、一部のアフリカ諸国に対し、今年末に期限を迎える融資の 返済を免除するほか、債務返済猶予の延長などさらなる支援を行う方針を示した
中南米:
- 国際通貨基金(IMF)は、中南米で経済規模の大きい一部の国に対する セーフティーネット(安全網)を拡大。中南米は、パンデミックで特に深刻な打撃を受けている
今後のデータと経済リリース: |
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原題: EM Review: Stimulus Actions Help Outweigh Second Wave Concerns(抜粋)
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June 21, 2020 at 11:48PM
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【先週の新興国市場】株が上昇、第2波懸念も当局の支援で楽観広がる - ブルームバーグ
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