リオデジャネイロ州政府は5月20日、経済活動再開に伴う感染拡大防止対策を発表した。同州では現在、生活に必要不可欠な商業・サービス以外の全ての施設を閉鎖する感染拡大防止措置が講じられている。
州政府が策定したサッカー競技場の再開条件につき、21日付当地各紙が以下のとおり報じている。サッカー日本代表経験者でもある本田圭佑選手が所属するクラブ「ボタフォゴ」のホームグラウンドであるニルトンサントス競技場など州内競技場の再開条件は、州内病院の集中治療(ICU)ベッド占有率が90%未満で、かつ新規感染確認者数が7日間連続で減少すること。なお、ICUベッド占有率が70%以上の間は、競技場の収容人数は50%以下に制限される。観客は、入場時に検温を受ける必要があり、観客席に座る際にも各観客との間隔を2メートル空けることが義務付けられる。
政府が発表した今回の感染拡大防止対策は、同州政府の経済開発エネルギー国際関係局が作成した「リオデジャネイロ州の健康と経済のための社会協約」と呼ばれる計画の一部になる。サッカー競技場でのイベント再開条件は以下の3段階となる。
【第1段階(通称:レッドフラッグ):競技場は閉鎖】
ICUベッド占有率が90%以上の場合、競技場は閉鎖。
【第2段階(イエローフラッグ):競技場でのイベントを入場制限付きで運営】
ICUベッド占有率が70%以上90%未満、かつ新規感染確認者数が7日間減少している場合、競技場の収容人数を50%に制限してイベント開催が可能。観戦者はマスク着用の上、検温をクリアして競技場に入場。他の観戦者との距離を2メートル空けて座る。クラブチームのメンバーは全員検査を受ける。運営側は従業員のマスク使用義務や施設内の消毒徹底など感染拡大防止ガイドラインを順守する。
【第3段階(グリーンフラッグ):感染拡大防止ガイドラインに従い、イベントは通常運営】
ICUベッド占有率が70%未満で、新規感染確認者数が7日間減少している場合、最大収容人数まで制限なく、イベントの運営が許可される。観客と従業員はマスク使用が推奨される。観客入場の列に並ぶ際には、2メートル間隔のマーキングに従う。運営側は施設内の定期的な清掃・消毒、従業員に対する症状有無の確認など感染防止ガイドラインを順守する。
(大久保敦)
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May 27, 2020 at 07:22AM
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リオ州政府、ボタフォゴ本拠地を含むサッカー競技場再開条件を策定(ブラジル) | ビジネス短信 - ジェトロ(日本貿易振興機構)
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