サウジアラビアは世界の顧客向けの原油価格を引き上げた。回復の芽が出始めたエネルギー市場をてこ入れする。これに反応して原油先物相場は上昇した。
国営石油会社のサウジアラムコは油種の大半において６月船積み価格を引き上げた。ブルームバーグが価格表を確認した。サウジは同時に石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）と非ＯＰＥＣ主要産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」の合意に基づき、減産を実施している。
サウジは価格戦争に突入した３月の増産姿勢から転じて、現在では原油価格の回復を支援するためにあらゆる対策を講じる意向を示唆している。今回は特にロシア産原油の主な市場である地中海と欧州向けにおいて、ディスカウント幅を大幅に縮小した。
アラムコはアジア向けのアラビアン・ライト原油の公式販売価格（ＯＳＰ）を１バレル当たり1.40ドル引き上げて、中東産原油の基準価格を5.90ドル下回る水準に設定した。ブルームバーグがまとめた製油業者やトレーダー７社による予想中央値では、ＯＳＰは2.50ドルの値下げが見込まれていた。
原題： Saudi Arabia Moves to Prop Up Oil Market Setting Higher Prices（抜粋）
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May 07, 2020 at 09:39PM
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サウジ、世界の顧客向けに価格を引き上げ－原油市場の回復てこ入れ - ブルームバーグ
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