管理栄養士を目指す山口県立大(山口市)の学生と県内を中心にスーパーマーケットを展開する丸久(防府市)がスペイン料理の弁当を共同開発した。陽気で明るい国柄を意識した彩り豊かな見た目が特徴で、20日に続き21日も県内外の系列店で販売する。(小林隼)
弁当の献立は、色鮮やかな野菜を添えたパエリアを始め、スペイン風ミートボールのトマト煮込み「アルボンディガス」とフライドポテト、きのこのマリネの計4品。県立大の公式マスコットキャラクターの名前にちなんで「わいぴよ弁当」と名付けた。
レシピを考案したのは、県立大栄養学科の課外活動「山口―ナバラコラボ広場」の約20人の学生たち。2003年に県と姉妹提携を締結したスペイン北部・ナバラ州の食文化を研究したり、スペイン料理の広報活動を行ったりしている。
昨年8月に県立大と丸久が包括連携協定を結んだことを受け、弁当開発の計画が本格的にスタート。学生のアイデアを社員が聞き取り、試食を重ねながら半年がかりで完成にこぎ着けた。価格は498円(税抜き)。
20日は山口市内のスーパーで、開発に携わった学生が店頭に立ち、来店客に弁当をPRした。丸久によると、21日までの2日間で計3000食を販売する。企画を担当した県立大3年の黒石萌々香さん(21)は「幅広い世代に受け入れられる味と華やかさを意識した。ぜひ一度、食べてみてほしい」と話していた。
県立大と丸久は、今後も共同開発を継続する方針で、献立の内容を変更しながら「わいぴよ弁当」を随時販売するという。
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