すがすがしい秋の気配が感じられる季節になりました。例年より春夏秋冬が早く回っているように感じますね。今回はこれから旬を迎えるナガイモと「茨城県と言えば」な食材・納豆を使った、元気になりたい時にオススメなレシピをご紹介致します。
さまざまな楽しみ方ができるナガイモ。すりおろした「とろろ」が代表的です。ジアスターゼという消化酵素を含んでおり、でんぷんの一部が分解されるため、芋の中では珍しく生で食べる事ができます。生は粘りがあってシャキシャキとした食感。加熱するとホクホクになります。
ナガイモは、ヤマノイモ科に属する芋のひとつ。ヤマノイモ科には「いちょういも」「大和芋」「自然薯(じねんじょ)」などがあります。実はよく言われる「山芋」という品種はなく、「ヤマノイモ科」に属する芋類の総称になります。その中で、ナガイモは広く流通している品種。自然薯などと比べると水分が多く粘り気は少なめ。淡泊な味が特徴です。
いずれも体内の水分バランスを整えるカリウム、胃粘膜を守るぬめり成分などを含んでいます。食物繊維も含み、便通を整えたり、血糖値上昇の抑制などの働きが期待できます。その他、消化酵素のジアスターゼと同様に疲労回復を促してくれるアルギニンやビタミンB群などの栄養素も含まれているので、疲れを感じた時にオススメです。
今回はそんなナガイモと、たんぱく質源として優秀な卵と納豆を一緒に取れるレシピにしました。必要以上につなぎを入れていないのでふわふわ、柔らかい食感です。
皮をむいて使っていますが、実は皮ごと食べられます。汚れをしっかり拭き、ひげをコンロの火などであぶって取り除けば、ピーラーも使わず、手もかゆくならず作ることができます。ぜひ味わってみてください。
◆材料(2人分)
1人当たり212キロカロリー、食塩相当量1.4グラム
ナガイモ200グラム/卵1個/納豆1パック/しょうゆ小さじ2/かつお節少々/小麦粉大さじ1/ごま油小さじ2
◆作り方
(1)ナガイモは皮をむいて、袋に入れて麺棒や瓶の底などでつぶす。
(2)ボウルに卵を入れて割りほぐし、タレとからしを混ぜた納豆、つぶしたナガイモ、しょうゆ、かつお節、小麦粉を加えてよく混ぜる。
(3)フライパンにごま油を入れて中火であたため、生地を流し入れる。
(4)片面がこんがりとしたらフタをし、中火弱に火を落とし、中まで火を通す。
(5)フライパンより一回り小さい皿に返し、大きい皿にスライドしてこんがりした面が上になるように盛り付ける。
◆下処理、作り方の動画はこちらから
<やまと・さおり> 管理栄養士、料理研究家。1989年、水戸市生まれ。東京農大卒。市内で「お料理教室オムスビ」を開講している。
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