近藤真彦(56)が4月30日、ジャニーズ事務所を退所した。中1だった77年に同事務所入りし、80年「スニーカーぶる~す」で歌手デビュー。94年に田原俊彦(60)がジャニーズ事務所から独立して以降、“長男”として27年間過ごした。ジャニーズ事務所の世代交代を象徴するような退所劇となった。
次の“長男”は、85年にデビューした少年隊の東山紀之(54)となる。俳優として活躍するほか、テレビ朝日系「サンデーLIVE!!」(日曜午前5時50分)でメインキャスターを務めており、ストイックな性格でも知られ、第一線でバリバリと働く背中は後輩たちからも手本となっている。親しい関係者は「近藤さんも、東山さんには大きな信頼を寄せていた。東山さんが長男を引き継ぐなら安心でしょう」と話した。
ジャニーズ事務所では近年、解散、活動休止など大きな節目を迎える人気グループが続く。30代中盤以降、いわゆる「適齢期」を迎えて退所・独立を決断するタレントも少なくない。一方、18年にはKing&Prince、昨年にはSnow ManとSixTONESがデビュー。シングルCDミリオンセールスを記録するなど、新世代が台頭している。
ジャニーズJr.にも人気グループが複数あるのは、滝沢秀明副社長(39)らが若手のプロデュースに励んでいる成果だろう。一方で、近藤のようなカリスマ性もあり、一般知名度も高いスターの育成もやはり欠かせない。時代とともに、求められるアイドル像も変わっていく。東山を“長男”に据えたジャニーズの新布陣が、多様化を続けるエンターテインメント界にどう挑んでいくのか注目される。【横山慧】
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