［上海 ２６日 ロイター］ - 上海外国為替市場で人民元はドルの全般的な下落を背景に堅調となっている。
低調な米経済指標を受けてドルは下落。新型コロナウイルスのワクチンへの期待もコモディティや新興国市場などに関連した高リスク資産への資金シフトを後押しし、ドル安につながっている。
米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が２５日に公表した１１月４─５日の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨では、ＦＲＢが資産購入について、期間や年限などを含む新たなガイダンスを近く示す可能性があることが分かった。
ＦＲＢの緩和スタンスがドルを圧迫し続けるとの見方からドル指数がオーバーナイトで９２を割り込み、２カ月超ぶり低水準を記録すると、人民元に対する地合いが上向いた。
月末のドル買い需要がなければ、人民元高はさらに進んでいたと市場関係者は指摘する。
取引開始前に発表された元の対ドル基準値（中間値）は６．５７８０元で、前日基準値（６．５７４９元）より３１ポイント元安に設定された。 上海市場のスポット元は１ドル＝６．５６５０元で開始し、中盤時点では６．５６７５元。（前営業日終値は６．５８００元）
中国の習近平国家主席は２５日、米民主党のバイデン前副大統領が１１月３日の大統領選で勝利を確実にしたことに祝辞を送り、米中関係の健全かつ安定的な発展促進を期待していると述べた。中国の国営新華社通信が伝えた。
米中関係は、過去４年のトランプ政権の間に貿易や香港の問題、新型コロナ対応などを巡り数十年ぶりの水準に悪化した。
オフショア人民元は６．５５９５元で推移している。
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November 26, 2020 at 12:50PM
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