先週の新興国市場では、株と通貨が週間ベースで1カ月ぶりに下落。米国で新型コロナウイルスの感染第2波が広がりつつあるとの懸念が強まった。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が連邦公開市場委員会( FOMC)後に、米景気の完全な回復は長い道のりになるとの見解を示したことも重しとなった。
12日終了週の主なニュースは以下の通り。
ハイライト:
- 米国の各州が経済活動を再開させる中、一部の州で新型コロナ感染の 第2波が起きつつある。米国の感染者数は10日に 200万人を突破。S&P500種株価指数は11日に6%近く下落した
- パウエル議長はFOMC後の記者会見で、パンデミック(世界的大流行)の結果、女性や黒人、中南米系の労働者に 偏った失業が見られることに懸念を表明し、こうした層を職場復帰させて危機前の低失業率に戻したいと述べた
- 世界銀行は2020年の世界成長率がマイナス5.2%と、第2次世界大戦後で最大の落ち込みとなると予測。 新興・途上国経済についてはマイナス2.5%と、統計が始まった1960年以降で最悪になると予想した
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中国生産者物価の下落幅が5月に拡大した。消費者物価の上昇率も鈍化しており、まだインフレ圧力を生み出せるほど景気回復が力強くないことが示された
- トランプ米大統領の香港を巡る発言が激しさを増す中でも、中国が 米国産大豆の購入を続けていることが事情に詳しい複数の関係者の話で分かった。国有および民間の買い手が今月、少なくとも10カーゴ分の大豆を購入したという
- 米通商代表部(USTR)は、対中関税の適用除外対象を拡大し、一部のテレビ用液晶ディスプレー(LCD)メインボードやリチウムイオン電池などを追加すると連邦公報で通知した
資産別指数(ニューヨーク時間12日午後4時20分現在) | 週間 |
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MSCI新興市場指数 | -1.6% |
MSCI新興国通貨指数 | -0.2% |
ブルームバーグ・バークレイズ新興市場の自国通貨建て国債指数(11日まで) | +0.1% |
アジア:
- 新型コロナ感染拡大による世界的な商取引混乱で、 中国の雇用見通しは7-9月(第3四半期)に悪化する。マンパワーグループが調査結果を発表した
- 北朝鮮は南北共同連絡事務所などを通じて維持してきた韓国との公式な通信連絡手段を 完全に遮断し廃棄すると表明。国営朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。これには金正恩朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅大統領を直接結ぶホットラインも含まれる
- 北朝鮮はまた、2018年6月にシンガポールで開催された米朝首脳会談の2周年に合わせ、李善権(リ・ソングォン)外相の 談話を発表。米朝関係改善の期待は今や「絶望に変わった」とし、「朝鮮半島の平和繁栄に対する一筋の楽観まで悲観的悪夢の中に消えた」と表明した
EMEA:
- ウクライナ中銀は11日、政策金利を従来の8%から6%に引き下げた。この水準は1991年の旧ソ連からの独立後の最低。9日には国際通貨基金(IMF)理事会が同国に対する50億ドル(約5370億円)の 融資を承認した
- アフリカ最大の産油国 ナイジェリアは、「OPECプラス」と合意した減産について、遅くとも7月半ばまでに全て実施する考えだ。同国国営エネルギー会社のトップがブルームバーグテレビジョンとのインタビューで明らかにした
中南米:
- ブラジルの最高裁判事は同国保健省に対し、新型コロナの感染状況データの発表形式を48時間以内に元に戻すよう命じた。同省ウェブサイトに掲載されるデータから累計の感染者・死者数などが5日以降省かれ、ボルソナロ政権が実数を隠そうとしているとの批判が強まっていた
- メキシコの4月の鉱工業生産は前年同月比29.3%減と、過去最大の落ち込み。5月の消費者物価指数は同2.84%上昇と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値(2.98%上昇)を下回った。追加金融緩和の必要性を裏付ける数字となった
今後のデータと経済リリース: |
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原題: EM Review: Risk Rally Stalled Amid Fears of Second Wave of Virus(抜粋)
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June 15, 2020 at 04:27AM
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【先週の新興国市場】感染第2波懸念、リスク資産ラリーにブレーキ - ブルームバーグ
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