欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。
◎NY外為:ドル上昇、堅調な経済指標で-ポンドとユーロは軟調
17日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが幅広く買われた。米中が貿易交渉の第1段階合意に署名、世界的に堅調な経済指標が発表され、ドルは週間でも値上がりした。17日の市場ではポンドとユーロが軟調だった。
- ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%上昇-週間でも0.2%上昇だった
- ドルは主要10通貨のうち、17日は円を除く全てに対して上昇、週間ではスイス・フランを除く全てに対して値上がり
- 17日に発表された米経済指標では、12月の住宅着工件数が13年ぶり高水準。鉱工業生産指数の統計では、製造業に安定化の兆しが見られた
- 中国の工業生産と小売売上高は予想を上回る伸び、国内総生産(GDP)の伸びは政府目標を達成した
- CIBCの北米外為戦略責任者、ビパン・ライ氏は中国の工業生産統計について、「世界的にサイクルは上に向かっており、下方向ではない」と述べた
- 一方、ポンドは欧州時間に一時上げたが、その後反転。12月の英小売売上高が予想外に減少したことが嫌気された。短期市場では、イングランド銀行(英中央銀行)による今月の利下げ確率の上昇が織り込まれた
- ニューヨーク時間午後4時半現在、ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=110円15銭-週間では0.7%高
- ポンドは対ドルで0.5%安の1ポンド=1.3010ドル-週間では0.4%安
- ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.1091ドル-週間では0.3%下落
原題:
Dollar Rises Amid Strong Economic Data; Euro Falls: Inside G-10(抜粋)
◎米国株・国債・商品:株が連日で最高値更新、原油は週間で2週続落
17日の米株式相場は3日続伸。上昇の勢いが続き、主要株価指数は再び最高値を更新した。米国と中国の良好な経済指標や低金利、貿易摩擦の緩和を背景に、投資家の楽観が強まった。
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S&P500種株価指数は8営業日連続で日中取引ベースの最高値も更新した。一方、ボーイングはフィッチ・レーティングスによる格下げが響き下落、ダウ工業株30種平均の上値が抑えられた。
S&P500種は前日比0.4%高の3329.62。ダウ平均は50.46ドル(0.2%)高の29348.10ドル。ナスダック総合指数は0.3%上昇。ニューヨーク時間午後4時43分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.82%。30年債も下落。米財務省が20年物国債の発行 計画を発表したことが背景。
ナティクシス・インベストメント・マネジャーズ・ソリューションズのポートフォリオマネジャー、ジャック・ジャナシーウィッツ氏は「昨年に吹いていた向かい風は消え、われわれを取り巻く環境が一段と明瞭になった。こうした明確性に支えられ、リスク資産がわずかながらも確実に改善している」と指摘。「大きな材料は決算だが、これまでのところは良好だ」と述べた。
米中貿易交渉の第1段階合意署名や米金融大手の堅調な決算を背景に、リスク資産の投資家は自信を持って週末を迎えているようだ。20日はキング牧師生誕記念日の祝日で米国株および米国債市場は休場となる。来週はプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やインテルなどが決算発表を予定している。大半の経済指標もこうしたセンチメントを支える内容となっており、中国の10-12月の国内総生産( GDP)は市場予想と一致。2019年12月の 米住宅着工件数は急増した。
ニューヨーク原油先物相場はほぼ変わらず。週間ベースでは2週連続で値下がりした。供給の余剰が続いている兆しが重しとなり、米中貿易合意の署名を受けた楽観を相殺した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は2セント(0.1%未満)高い1バレル=58.54ドルで終了。週間では0.9%安。ロンドンICEの北海ブレント3月限は前日比23セント上げて64.85ドル。
ニューヨーク金先物相場は反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は、0.6%高の1オンス=1560.30ドルで終了。パラジウムのスポット価格は、供給不足と堅調な需要を背景に2008年以来の大幅高となり、連日で最高値を更新した。
原題: Stocks Surge to Record Highs; Dollar Strengthens: Markets Wrap(抜粋)
Oil Falls for Second Week as Ample Supply Offsets Trade Hopes
Palladium Tops $2,500 an Ounce in Biggest 1-Day Surge Since 2008
◎欧州債:イタリア債上昇、サルビーニ氏の要求を憲法裁が退ける
17日の欧州債市場はイタリア債が上昇。反移民政党「同盟」を率いるサルビーニ書記長が要求する選挙改革を巡る国民投票を憲法裁判所が退けた。英国の小売売上高が低調だったことを受け、英国債も堅調だった。
- 来週ユーロ圏で供給される債券は約170億ユーロに減少する見通し。だがコメルツ銀行によると、償還額を考慮に入れた純額ベースで引き続きプラス
- 23日のECB政策委員会会合では、金融政策に直接関係する新たな発表はほとんど予想されていない
- ドイツ10年債利回りは変わらずのマイナス0.22%、イタリア10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.38%
- ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください
原題:
Italian Bonds Rally After Court Decision; End of Day Curves(抜粋)
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January 18, 2020 at 05:23AM
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1月17日の海外株式・債券・為替・商品市場 - ブルームバーグ
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