沖縄県は12日、県内で新たに11人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内の累計感染は2280人となった。
米軍関係はいなかった。
12日の新規陽性11人中、行政検査によって5人の感染が分かった。行政検査は137人に実施していた。
11日までに県内の関連死者は計41人で、このうち8月以降の報告が34人に上っている。沖縄本島全域で病院や高齢者施設でのクラスター(感染者集団)発生が相次ぎ、高齢者や重症化リスクのある人に感染が広がっている。人工呼吸器を使ったり、集中治療室などで治療を受けたりしている「重症」の患者は11日時点で27人。新規感染者数は減少傾向にあるが、重症患者は20人台いる状況が続いている。
直近1週間(4日~10日)で人口10万人当たりの新規感染者は、6・73人で全国2番目の多さだった。最多は東京都の7・9人、3番目は神奈川県の6・12人。
県は、療養者数や新規感染者が「8月中旬をピークに現在は収束に向けた道筋が見えた」として、県の緊急事態宣言を期限通り5日までで解除した。感染の広がりは改善の兆しが見えるとしつつ、「引き続き感染流行期として警戒が必要な状況にある」との認識を示して、警戒レベルは上から2番目の第3段階(感染流行期)を維持している。
今後は「感染防止対策と社会経済活動の両立」が必要と強調。県民には新しい生活様式の徹底を、事業者には感染拡大予防ガイドラインの順守を求め、感染防止対策への協力を呼び掛けている。流行の前兆が見えた場合は、これまでの緊急事態宣言のような包括的な対策ではなく、地域を絞って注意が必要な対策を「感染注意報」として発信する方針。
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