新型コロナウイルスまん延による景気低迷懸念から、世界の金融市場で緊張感(ストレス)が高まっている。そこで投資家の不安心理や景気動向を反映しやすい15の指標を元に「市場ストレスマップ」を作成した。色の濃さは緊張感の高まりを示す。
世界株安が進み市場のストレスがピークに達した3月中旬以降、米連邦準備理事会(FRB)による資金供給策などを背景に過度な警戒ムードは後退した。株式市場や社債市場では経済活動再開に伴う景気の底入れやワクチン開発への期待が広がり、緊張感の緩和が進んでいる。一方、感染第2波への警戒感や米中対立への懸念も根強い。25日は米英市場の休場の影響で、全体に動きが乏しかった。各国の経済対策や金融政策でストレスが一段と緩和されるかが注目される。
日経電子版は毎日午前、最新情報を反映した「市場ストレスマップ」を更新します。
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■指標について
15の指標は、米財務省金融調査局が発表する金融ストレス指数を参考にした。同指数は金融システム不安の兆しを探るための重要な指標とされる。指数の上昇局面では株式相場が下落するケースが目立つ。
株式市場や外国為替市場については、先行きの市場の波乱度合いをみるオプション市場の予想変動率(インプライド・ボラティリティー)に注目した。このほか、主要国の10年物国債利回りの変化幅、主要国の投資適格社債の信用力を示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の損失保証料率、安全資産とされるドル指数、円、スイスフランの値動きを一覧にした。
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May 26, 2020 at 08:20AM
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「米英休場で動き乏しく」 ストレスマップで見る世界市場 - 日本経済新聞
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